抄録
非観測データを含む画像系列から射影復元を行う方法を述べる.画像系列中の非観測データには部分行列の因子分解から得た断片的な復元を統合することにより対処する.断片の統合法としてTardifらのカメラ基底拘束条件(Camera Basis Constraints,CBC)を再定式化し,問題のサイズが統合する断片の数に依存しない一般化固有値問題による解法を導く.この定式化はもとの問題と同一の解を何ら近似を用いずに効率的に計算することが可能である.最後に提案法の有効性を実験的に検証し,提案法が計算量を削減する工夫を行った種々の反復的な因子分解法よりも計算量の意味で実用的な構造復元が行えることを示す.