抄録
Offer Organization: 日本学術振興会, System Name: 科学研究費助成事業 基盤研究(C), Category: 基盤研究(C), Fund Type: -, Overall Grant Amount: - (direct: 3200000, indirect: 960000)
弱視治療のための視能訓練にビデオゲームを取り入ることで治療期間の短縮や患者の治療への参加率が向上することが明らかになってきた。本研究は「ビデオゲームと視能訓練効果の生理学的な関係性」を定量的に解明し、視能訓練に有効なゲーム要素が定量的な解明により、弱視治療のみならず、eスポーツのリハビリへの応用など新しいゲーム情報学分野の開拓を目的とする。
本年度は視能訓練のゲーム要素として、「眼と手の協調運動」、「滑動性追従運動」、「固視」を取り上げ、このうち何がどれだけ視能訓練に寄与するのか、またゲーム中のいかなる要素がこれらのインタラクションを実現するのか、を評価するための評価法及び評価システムの構築について検討した。当初計画において本年度は刺激インタラクション強度と後頭葉視覚野の活動量を評価し、実験用専用ゲームを開発することにあった。実験計画に基づき、研究倫理審査承認を受けた後、特殊LCDモニタ(オクルパッド)によるゲーム時の後頭葉視覚野の活動を近赤外分光分析法を用いて計測すること成功した。しかしながら、ゲーム時の後頭葉視覚野の活動量を計測する予備調査において、対象者の体動(眼と手の協調運動における)、眼球運動による影響が大きく、これらの制御と監視の重要性が確認された。それゆえ、脳機能計測装置(光イメージング装置)とアイトラッキング及び市販のビデオゲームのコントローラーの監視を同期させた実験システムの確立が重要であることが判明し、本年度内にそのシステム設計を行った。