抄録
Offer Organization: 日本学術振興会, System Name: 科学研究費助成事業, Category: 基盤研究(B), Fund Type: -, Overall Grant Amount: - (direct: 14200000, indirect: 4260000)
本研究では,再生可能エネルギーを主力電源化するために必須となる,小規模に自立分散化した多数の創・蓄電群(グリッド)を自在にネットワーク接続してインフラ化する革新的エネルギープラットフォームを実現するための,安定供給とレジリエンスを実現する最適制御方法を確立する.特に,都市部の壁面への設置を前提として,時間,季節,設置壁面の方角によって発電量の異なる太陽電池群と,小規模な蓄電池群によるシステムを用いて,不確実なエネルギー環境を安定かつレジリエントに利用する制御プロトコルおよびアルゴリズムを開発,実装し,その有効性を明らかにする.
初年度となるR5年度は,本提案の実証環境の設計と,統合分配機能,制御方法などの基本機能を設計を実施した.アモルファス・シリコン,およびペロブスカイト太陽電池を使った円筒形太陽電池の壁面設置方式の検討と,試作による検証を実施した.また,関連する環境データと発電量のモニタリングに対するシステム設計を行い,一部の実験を完了した.
また,都市レベルの壁面発電の発電量を評価する3D都市モデルシミュレーションや,円筒形太陽電池の設置方式による受光量への影響を検討する受光量シミュレーションを作成し,小規模自立分散化した創・蓄電群のエネルギー創出効果の評価を開始した.実際に壁面に設置する円筒形太陽電池については,アモルファス・シリコン太陽電池に加えて,ペロブスカイト太陽電池セルを採用するための検討をじ実施し,試作の上で実証に用いる目処をつけた.
統合分配機能については,MQTTを用いたネットワークを介して,設定コストとリンク効率を考慮した電力供給経路の選択手法を検討し,その効果を評価した.現在,実機による検証の準備を進めている.