抄録
Offer Organization: 日本学術振興会, System Name: 科学研究費助成事業, Category: 学術変革領域研究(B), Fund Type: -, Overall Grant Amount: - (direct: 1200000, indirect: 360000)
気相の水素分子が、酸化物表面上に吸着した金属を介して高活性な単原子として流れ出し、高速に拡散する『水素スピルオーバー』現象の原理原則は未だブラックボックスである。本領域では、スピルオーバーにより生成した活性水素種を使いこなすための制御因子を正しく理解し、またその画期的な活用法の提案に取り組んだ。
実験班の森(A01)、本倉(A02)、青木(A03)は、それぞれ革新材料合成、新触媒プロセス、電気化学セルの開発に取り組み、水素スピルーバーの新たな利用法を提案した。同じく実験班の三輪(A05)は、水素様素粒子であるミュオンをプローブにスピルオーバー水素の動的な挙動を直接観察するための予備的な基礎情報取得に努めた。理論計算班の日沼(A04)は、スピルオーバーメカニズムの理論的・系統的理解を独自に進め、さらに実験班に対し理論的裏付けの提供、あるいは理論的な提言を行った。また、総括班では、全体領域会議を3 回開催し、班員間の連携の場を提供した。また、班員の研究支援として、SPring-8、KEK-PF、大阪大学超高圧電子顕微鏡センターの共同利用機器を利用できるように便宜を図った。