抄録
Offer Organization: 日本学術振興会, System Name: 科学研究費助成事業, Category: 基盤研究(B), Fund Type: -, Overall Grant Amount: - (direct: 13600000, indirect: 4080000)
当初計画のとおり,[研究項目C]パレートセット推定と,[研究項目D]集約モデルベース進化計算に取り組んだ.パレートセット推定では,少数の既知の非劣解集合から,変数空間におけるパレートセットを推定する.具体的には,目的関数空間における既知の非劣解の方向に対応する変数値を応答曲面法に基づいて学習し,目的関数空間における任意の方向に対して,変数空間における非劣解の変数値を推定する.これにより,少数の非劣解集合から,良好な目的関数値を示す非劣解の変数空間における位置を推定して表現する.また,集約モデルベース進化計算では,推定モデルを利用して良い解を効率的に生成したり,推定モデルそのものを改善したりする.具体的には,目的関数空間におけるパレートフロントの推定精度の信頼性が低い領域について,対応する変数値を実際に評価する.評価した解によって既知の非劣解集合を更新し,推定モデルを洗練させる.推定モデルの精度によって,既知の非劣解集合を更新しにくい場合のために,進化計算によるランダム性を伴う解生成を並行して実行する仕組みも組み込んだ.テスト問題において,提案する集約モデルベース進化計算が,ランダム性を含む進化計算のみによる解の生成法より,効率的に良い解を生成できることを明らかにした.また,推定モデルそのものを改善するためには,パレートフロントの推定精度の信頼性が低い領域の解を生成することだけでなく,進化計算によるランダム性を伴う解生成を並行して実行することが重要であることを明らかにした.