抄録
Offer Organization: Japan Society for the Promotion of Science, System Name: Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C), Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C), Fund Type: -, Overall Grant Amount: - (direct: 3100000, indirect: 930000)
(1)格子ベースコミットメント方式の研究を行った.Baumらは,2018年に大きなメッセージサイズの送信を可能にするコミットメント方式を構築した.しかし,入力の部分にメッセージ以外の目的で利用される空間が適用されており,メッセージに適用可能な空間はより大きくできる余地がある.本研究では,Baumらの提案方式のメッセージ空間をより大きくするコミットメント方式を提案し,束縛性と秘匿性から安全性を証明した.本研究結果は国内学会SCIS2022で発表し,国際会議ISPEC2021に採録された.フルバージョンをジャーナルに投稿中である.
(2)低出力局所性(LOL)とは,すべての出力ビットが少数の入力ビットに依存する関数の特性である.IoTの協調作業では,LOLが低いという特徴が非常に有効である.本研究では,定出力局所性耐衝突ハッシュ関数から出力局所性3を持つコミットメント方式を初めて構成した.提案方式の計算隠蔽性を決定論的(M,δ)-bSVP仮定により,計算結合性を(M,δ)-bSVP仮定により,それぞれ証明した.また,128bit安全性を持つパラメータ案を示した.本研究結果はHindawiジャーナルに受理された。
(3)格子ベース署名に関する研究を実施した.本研究では,Lyubashevskyの署名方式を基に実用的な格子ベース閾値署名方式を提案した.本提案はラウンド最適化されていないものの,構成が単純であるため,従来研究より実用的である.N-out-of-N方式を提案し,線形秘密分散法を用いて任意の閾値に拡張した.さらに,提案方式はランダムオラクルモデルにおいてSIS仮定で安全である.本研究結果は国内学会SCIS2022で発表した.
(4)その他,格子困難問題(SVPとGACD)に対し,それぞれ解読手法を改良し,研究結果は国際会議ICISC2021とIEICEジャーナルに採録された.