抄録
Offer Organization: Japan Society for the Promotion of Science, System Name: Grants-in-Aid for Scientific Research, Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (B), Fund Type: -, Overall Grant Amount: - (direct: 14400000, indirect: 4320000)
今年度は、センサネットワークのライフタイムを延ばすための要素技術の一種として考えられる、グラフ信号処理のためのサンプリング問題に取り組んだ。特に、以下の手法の検討を行った。1) ネットワーク内でセンサ位置を動的に変更する手法:時系列の空間データ(例:気温・気圧等の環境データ)をセンサネットワーク中で適切に取得するためには、センサ自身も動く必要がある。例えばロボットやドローン等による環境データセンシングがこれに相当する。本年度では、我々が以前に提案した手法を改善させ、時間的な環境の変化に頑健な動的サンプリング位置選択問題に取り組んだ。結果として従来手法と比較して平均二乗誤差が大幅に改善することを明らかにした。2) 多種のセンサによるサンプリング:従来のネットワーク上のセンサ位置選択手法では、1種類のセンサのみを対象としていた。一方で、実際のセンサネットワークを考えた場合、多種のセンサが混在することが考えられ、さらに各センサの精度等が大きく異なることが想定される。本年度は、そのような場合におけるネットワーク上のサンプリング問題に取り組んだ。具体的には、我々が提案したD最適に基づくサンプリング理論に基づき、これを多種センサのための difference-of-convex 問題へと落とし込むことで定式化した。結果として、特に環境中のノイズが大きい場合、従来の1種のセンサのみを利用する手法と比較して大きな性能向上を果たした。