抄録
Offer Organization: Japan Society for the Promotion of Science, System Name: Grants-in-Aid for Scientific Research, Category: Grant-in-Aid for Early-Career Scientists, Fund Type: -, Overall Grant Amount: - (direct: 3600000, indirect: 1080000)
本研究では,遠隔・仮想空間におけるコミュニケーションの質的な向上を目指し,非言語情報によるインタラクションを感性情報によって活性化するコミュニケーション支援インタフェースの開発を目的としている.具体的には,ユーザの視線と瞬目の情報を捉え,コミュニケーションにおける話者の感性情報の表出を計測することで,遠隔コミュニケーション時に欠落してしまう非言語インタラクションの復元を試み,情報の相互共有を促すシステムの構築を目指す.このようなシステムの要素技術として,視線計測と瞬目種類の検出と識別が必要となるが,これらのうち瞬目種類の識別について,研究代表者は実用的な方法を既に開発しており,本研究では話者の感性情報の表出と,視線移動や瞬目の生起の関係性について研究を進めている.
視線移動や瞬目は数百ミリ秒で一連の動作を完了する比較的高速な生理現象である.そのため,専用の計測機器(アイトラッカー)を使用して,コミュニケーション時における話者の視線移動を高時間分解能で記録することで,感性情報を推測するための基準となるパラメータの調査を進めている.このとき,研究代表者らの開発した瞬目識別アルゴリズムとアイトラッカーの提供するAPIを組み合わせることで,特定の動作を自動的に計量するソフトウェアの開発を行い,本研究で構築する計測環境であっても視線計測と瞬目識別の自動計測が可能であることを予備実験により確認している.