抄録
Offer Organization: Japan Society for the Promotion of Science, System Name: Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (S), Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (S), Fund Type: -, Overall Grant Amount: - (direct: 149500000, indirect: 44850000)
リーク耐性暗号、リーク鍵の蒸留、及びリーク検知技術の3つの研究テーマの実績は以下の通りである。得られた成果は国内会議、国際会議、及び論文誌で発表した。
1)リーク耐性暗号: IDベース暗号について、マスター鍵が漏洩する場合でも安全となる構成法を提案した。また、復号鍵の漏洩に耐性のある鍵失効機能付きIDベース暗号の効率化に成功した。さらに、秘密鍵の盗難や紛失時の鍵漏洩耐性や秘密鍵自体の分散管理について検討した。カードベース暗号について、新しい物理道具を用いる秘密計算プロトコルを提案した。暗号利用モードについては、Lesamnta-LWの性能向上と応用について提案した。情報漏洩の形式的モデルへのフィードバックについては、演算器やマイクロアーキテクチャを精査し、新たな漏洩源を発見するとともに対策法を提案した。
2)リーク鍵の蒸留:AES暗号の秘密鍵復元において、検査フェイズを新たに導入し、従来0%の復元成功確率であった解析を約40%に向上することができた。プロービング攻撃への対策であるマスク実装について、あるブール関数を用いることで効率化できることを発見した。また、SHA-256圧縮関数の代数的故障利用解析やMAC関数chop-MDの偽造攻撃について、効率的な解析手法を考案した。チーム三浦/岩本との連携では、リキー方式の安全性と実装性を再考し、攻撃検知後に漏洩リスク下にある部分鍵を更新する新たな方式を構築した。この方式を搭載したAES暗号処理回路を設計した。
3)リーク検知技術:KU Leuven大と共同で作製したM&M技術により対策されたAES暗号ハードウェアの安全性評価を完了した。さらに連携を深めることで、リーケージセンサとアルゴリズムレベルでの対策技術の協調設計手法に着手できた。リーケージセンサについては、物理的なダイレクトプロービング攻撃の検知感度を高めた新たな回路を開発した。