専門

・高技能マニピュレーションシステムの研究(1986-1990) 動作が作り出す目標状態を明示し、力制御、その他センサ情報の利用など複雑な制御を隠蔽するような枠組み、すなわち「スキル」に基づくマニピュレーションシステムを提案した。また、組立作業の基本となる接触状態の分析を行い、それに基づいて多面体組み立てのための基本的な3つのスキル「突き当て」「辺合わせ」「はめ合い」をダイレクトドライブマニピュレータで実装しその有効性を示した。さらに環境モデリングシステムと連携してプラントメンテナンス作業の例としてバルブの弁の交換を行うシステムを構築した。 ・Assembly Plan from Observation の研究(1990-1991) 人の組立作業を視覚システムで観察し再現するロボットシステムにおいて、組立作業のモデル化、その視覚情報からの抽出、ロボットの動作での再現といった部分を担当し、実装した。「スキル」の視点で作業をモデル化することにより、人間の動作の解釈、そのロボットでの再現を可能とした。さらに単なるプレイバックではなく動作の意味を捉えているため、作業が実現可能となるように正しく情報を修正することが可能となった。 ・手渡しロボットシステムの研究(1993-1997) 下位データと抽象化された上位データとの双方向変換を行う「エージェント」のネットワークを構成しロボットシステムを動作させた。机の上の積み木、人間の手、手の上の積み木などの状況をビジョンで認識し、それに応じて積み木をやり取りするという、小さな子供の動作をイメージしたものであった。作業自体は単純なものであったが、認識の失敗などがあっても問題なく何時間も動作し続けることが可能な非常に頑健なシステムが構築できた。 ・ロボットの分散制御システム「匠」、「梅」の研究(1992-2001) ダイレクトドライブマニピュレータのサーボシステムをトランスピュータネットワークで制御するシステムを構築した(「匠」)。トランスピュータ上に「エージェント」(前項とは別のもの)と呼ばれるサーボに必要な機能モジュールを分散配置しサーボを実現した。システム構築を容易にするためルータの作成やプロキシ関数の作成も行った。またモジュールおよびネットワーク記述を定式化して、そこから実装およびプロキシのテンプレートを自動生成する機能などを実現していた。さらにこれを従来からグループで蓄積していたプログラミング環境や知能モジュールと接続するためにTCP/IP環境とシームレスに接続するためのフレームワーク「梅」を構築した。 ・特徴指向サーボシステム(1998-2001)、全身触覚センサシステム(2001-2002) 分解運動速度制御を基本とし多数のセンサ情報を用いて多数のアクチュエータを統一的に制御するものである。ヤコビアンの疑似逆行列の解法として特異値分解を用いることにより、冗長自由度や過剰拘束の場合にも見通しの良い制御が可能となっている。オンラインでヤコビアンを推定する手法も取り入れ、センサやアクチュエータの故障にも対応できるものとなっている。これをマニピュレータを覆うようにして貼り付けた触覚センサシステムに応用して、作業動作と接触回避動作とを融合して動作するシステムを構築した。
Current Affiliation:
- Professor, Graduate School of Informatics and Engineering, School of Informatics and Engineering, "Department of Informatics, Cluster I (Informatics and Computer Engineering)", The University of Electro-Communications | 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科、情報理工学域情報学専攻、Ⅰ類 (情報系), 教授
Degree:
- 工学博士, 東京大学
Previous Affiliation:
- 2009-04-01~: 教授, 電気通信大学
- 2005-04-01~2009-03-31: 連携大学院 教授, 筑波大学
- 2001-04-01~2009-03-31: 産業技術総合研究所(電総研からの改組)
- 1980-04-01~2001-03-31: Electrotechnical Laboratory | 電子技術総合研究所
- 1993-04-01~1997-03-31: 能動知能研究室 室長, 技術研究組合 新情報処理研究機構
- 1990-06-12~1991-06-11: 客員研究員, カーネギーメロン大学
Research Area:
- Manufacturing technology (mechanical, electrical/electronic, chemical engineering) / Control and systems engineering | ものづくり技術(機械・電気電子・化学工学) / 制御、システム工学
- Informatics / Software | 情報通信 / ソフトウェア
- Informatics / Mechanics and mechatronics | 情報通信 / 機械力学、メカトロニクス
- Informatics / Robotics and intelligent systems | 情報通信 / ロボティクス、知能機械システム
- Informatics / Intelligent robotics | 情報通信 / 知能ロボティクス

リンク

表彰

SI2019 優秀講演賞 (双腕ロボットによる箱を紐で十字に縛る作業の実現)
計測自動制御学会システムインテグレーション部門, 2019-12
部門功績賞 (RTミドルウェア国際標準化調査専門委員会)
計測自動制御学会システムインテグレーション部門, 2017-12
功績賞 (RTミドルウェアコンテスト 実行委員会)
計測自動制御学会システムインテグレーション部門, 2015-12
奨励賞(ウィン電子工業賞,HOTMOCK賞,グローバルアシスト賞) (「楽器演奏のためのMIDI RTコンポーネントの開発」)
SICE SI部門, 2014-12
奨励賞(GR-001賞) (「コマンド式サーボモータを用いたロボットアームRTC」)
SICE SI部門, 2012-12
ファナックFAロボット財団論文賞 (バイラレラル遠隔操作を利用したタスクスキルトランスファー手法)
ファナックFAロボット財団, 2010-03
奨励賞(世界一軽いRTコンポーネント賞) (「WiiRTC コンポーネントの開発」)
SICE SI部門, 2009-12
SI部門技術業績賞 (「RTミドルウェア開発および標準化推進チーム」)
計測自動制御学会, 2007-12
SI部門 SI2005ベストセッション講演賞 (「タスクスキルによる丸型ハンドルバルブ操作」)
計測自動制御学会, 2005-12
SI部門 SI2005ベストセッション講演賞 (「RTコンポーネント・サービスフレームワーク」)
, 2005-12
SI部門 SI2004ベストセッション講演賞 (「RTコンポーネントによるロボットシステム開発-RTミドルウェアの基本機能に関する研究開発(その10)-」)
計測自動制御学会, 2005-03
日本ロボット学会論文賞 (「並列処理型センサベーストマニピュレーションシステム:匠」)
日本ロボット学会, 1998-09
日本ロボット学会論文賞 (「環境モデルと作業スキルの統合によるロボット作業システム」)
日本ロボット学会, 1993-11
日本ロボット学会学術奨励賞 (「DDマニピュレータのための姿勢適応形デジタル2次フィルタ」)
日本ロボット学会, 1987-04

提携機関

0151700_名誉教授・その他関係者, 0150000_全学支援組織・その他, The University of Electro-Communications

教育

電子工学専門課程, 工学系研究科
04/197803/1980, 東京大学大学院科
普通科
01/04/197231/03/1974, 東京教育大学附属高等学校(現,筑波大学附属高等学校) (JPN)